本記事は、教員採用試験の面接試験の対策についてです。
■ 教員採用試験の面接試験を、どのように対策すればよいかわからない。
■ 面接試験で想定される質問の種類が多すぎて、どのように答えればよいかわからない。
■ 面接試験に自信をもって臨む方法を知りたい。
本記事を読むと、教員採用試験の面接試験に悩んでいる人が、「面接試験の真相」を知り、自信をもって面接試験に臨めるようになります。
面接試験は面接官との相性があったり、質問内容によって試験の出来栄えが変わる可能性があったり、受験生にとって不確定要素が多く、なかなか自信をもてないことも頷けます。
しかし、面接試験の真相を知ることで十分に対策し、自信をもって面接試験に臨めるようになります。
面接対策を十分にして、日常的な会話と同じようにリラックスして喋れるようになれば完ぺきですね。
教員採用試験の合格を確実なものにするために、面接試験の対策をしていきましょう。
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教員採用試験・面接試験で問われる5つの力
はじめに、「面接試験で何を問われているのか」を知っておきましょう。
バイトの面接や受験での面接、会社の面接など、面接試験はさまざまな場所で行われます。あらゆる面接試験で面接官が確認したいこと。それは、
【面接官が確認したいこと】この人は一体どんな人なのだろうか?
面接官は受験生のことを一切知らないので、「自分のことを面接官に伝わるように話す」ことが面接試験の目的です。
「そんなのは当たり前だ!」と思うかもしれませんが、これを突き詰めて面接対策をしていくことが大切です。
面接官に自分のことを知ってもらうために、以下の「面接試験で問われる5つの力」を面接試験で示す必要があります。
【面接試験で問われる5つの能力・適性】
① 聞く力、話す力
② 自己分析力
③ 教育現場での想像力、対応力
④ 教員への適性
⑤ 人間性
一つずつ見ていきましょう。
① 聞く力、話す力
1つ目は「聞く力、話す力」。当然のことですが、大切なことです。
面接試験は、面接官が受験生に質問をして、受験生が面接官に答えます。受験生は、面接官が意図していることを正しく聞き取り、その質問に対して端的に自分の意見を述べるようにします。
面接試験では、以下の2つのステップをスムーズにできれば良いのです。
① 面接官が意図していることを正しく聞き取る。
② 質問に対して端的に自分の意見を述べる。
面接試験の「① 面接官が意図していること」は、「面接官は受験生の何を知りたいと思っているか」を十分理解する必要があります。質問の種類によって「答えるべきこと」があるので、対策していきましょう。
「② 質問に対して端的に」については、対策が不十分だとダラダラと喋って、面接官に真意が伝わらないパターンが多いです。質問に対して必要なことだけを論理的に話す練習をしましょう。
話す力は、声の大きさや速度も重要です。ゆっくり、ハキハキと話しましょう!
「① 聞く力、話す力」は、面接の意図を理解していることを表現する力です。
② 自己分析力
2つ目は「自己分析力」。
面接試験では、自分の考えや意見を話します。面接官に「自分がどんな考えをもっている人間か」を説明するためには、「自分の考え」「自分はどんな人間か」を知る必要があります。そのために、自己分析をします。
自己分析は、正しいかどうかは問題ではありません。
「自分のことがよくわからない」という人がいますが、「○○が好き」とか「今まで○○をがんばってきた」とか、始めはそんな答えで大丈夫です。自分を理解することは難しいですが、「自分は(おそらく)こんな人間です。」ということを面接官に伝えればよいのです。
大切なことは、自己分析によって得た自分の考えや自分の性質を、「自分には○○という考えがあり、教師になりたい」や「自分の○○の性質を教育に役立てることができる」というように、教師に結びつけることです。
自己分析力は、志望動機「なぜあなたは教師になりたいのですか?」という質問の答えになる重要な力です。
③ 教育現場での想像力、対応力
3つ目は「教育現場での想像力、対応力」。言い換えると「臨機応変さ」です。
教師の仕事は忙しく、教育現場では日々さまざまなことが起こります。教育現場で臨機応変に行動するためには、現場の出来事を想像し、対応する必要があります。
「想像力」はものごとを、知識や経験から理解することです。想像力があればあるほど、ものごとを多角的に見れるようになります。
「教育現場での想像力、対応力」を面接試験で問うのはなかなか難しいですが、面接官は「この人は現場で十分やっていける人だ」と確認したいわけです。
教育現場での想像力、対応力は、以下のような質問で確認されます。
「教育現場のこのような場面で、あなたの対応を教えてください。」
「保護者のこのような態度に、あなたはどのように対応しますか。」
④ 教員への適性
4つ目は「教員への適性」。
「教師に求められる資質能力」は、文部科学省によって掲げられています。教育現場にいると、教師には本当に多くの力が必要だということが理解できます。「③ 教育現場での想像力、対応力」だけでなく、「教職に対する情熱」や「教育の専門家としての知識・知恵」も必要です。
これらを面接で確認し、数値化することは難しいですが、「教職に対する情熱」は面接の態度や内容を通して確認することができますし、「教育の専門家としての知識・知恵」は教員採用試験すべてを通して確認されています。
教員への適性は、以下のような質問で確認されます。
「どのような教師になりたいですか」
「教職になって、特に力を入れたいことは何ですか」
⑤ 人間性
最後は「人間性」。人として魅力的かということです。
「人間性と言われても、大きすぎてよくわからない」となってしまうかもしれません。
しかし、面接官も人間です。教員採用試験の面接官は教育委員会であったり、学校の管理職であったり、模擬授業が同時に行われる場合は同じ教科の教育委員会の人であったりします。面接官に「この人ならば職場にいてほしい」「この人に教師になってほしい」「この人と一緒に働きたい」と思わせることが大切です。
あなたならば、どのような人と一緒に働きたいですか?この質問にはいろんな意見があると思いますが、内容に偏りはないはずです。
・一生懸命働く人
・表裏のない人
・明るく元気な人 など
「自分は〇〇の性質があって、これは職場でも頼りにされるだろう」というものを面接で表現できたら良いですね。
自分の人間性を知るためにも、自己分析を深めていきましょう。
教員採用試験・面接試験の質問は3種類
面接試験で問われる5つの力を理解した後は、実際の質問を見て、「どのような質問では、どのような回答をすれば良いか」を具体的に確認していきましょう。
面接試験における質問は何通りもあります。「100通りの質問に対する答えを準備しないといけない!」と考えると、面接対策のモチベーションは下がってしまいます。
しかし、教員採用試験・面接試験の質問は以下の3種類しかないので、きちんと対策をすることで面接試験を攻略することができます。
教員採用試験の面接の質問は以下の3種類です。
【教員採用試験・面接試験の3種類の質問】
【質問1】受験生の人間性を問う質問
【質問2】受験生に現場で通用する力があるかを問う質問
【質問3】受験生の知識・知恵を問う質問
「これだけ?」と思うかもしれませんが、これだけです。
面接で大切なことは、「面接官は受験生の○○を知りたいから、この質問をしている」と理解して回答をすることです。
一つずつ見ていきましょう。
【質問1】受験生の人間性を問う質問
1つ目は「受験生の人間性を問う質問」。
この質問は、面接官に自分を知ってもらうためのものです。単純な質問から、教員への適性や情熱を問う質問まで、幅が広いです。自己分析を深く行い、自分の人間性を面接官に伝えられるようにしましょう。
「受験生の人間性を問う質問」を以下の2つに分けて、具体的な質問と回答例を示します。
【受験生の人間性を問う質問】
① 単純に自分のことを答える質問
② 自己PRにつながる質問
① 単純に自分のことを答える質問
「① 単純に自分のことを答える質問」は深く考える必要はありません。自分のことをそのまま答えればOKです。
【良い例】「野球とスキーです。」
【悪い例】「競馬とスロットです。」
趣味を聞かれた場合、特技ほど得意でなくても構いませんので、自由に答えましょう。教育現場、部活動や学校行事などで活かせそうな趣味を答えることができれば良いでしょう。
悪い例のように印象が悪くなる内容は、面接で言う必要はありません。
【良い例】「バレーボールとピアノです。」
特技も、それほど深く考える必要はありません。「趣味よりも得意かな?」と思う内容を答えればOKです。
【普通の例】「朝早くにジョギングをすることでストレスを解消しています。景色を見ながらマイペースに走ることで、心も体もスッキリします。」
【普通の例】「友達と話をすることでストレスを解消することが多いです。友達と喋ると自分を知ってもらうことも、相手を知ることもできるのでとても楽しいです。」
【普通の例】「歌を聞くことでストレスを解消します。音楽が好きで、そのときの気分に合わせてクラシックやロックやJポップなど、いろんな曲を聞いています。」
この質問は素直に自分のことを説明できれば問題ありません。
Q【試験前日・当日のことを答える質問】
「昨夜はよく眠れましたか。」
「緊張してますか。」
「朝食は何を食べましたか。」
「先程の模擬授業の評価をしてください。」
「先程の模擬授業のその後の授業の展開を述べてください。」
これらの質問も素直に答えれば問題ありません。
② 自己PRにつながる質問
「② 自己PRにつながる質問」は、深く自己分析をして考ましょう。自分のことを自分の言葉で相手にわかりやすく伝え、自己アピールする良い機会です。
Q【教員を志望する理由を答える・自己アピールをする質問】
「教員を志望する理由を教えてください。」
「志望動機を教えてください。」
「1分間で自己紹介をしてください。」
「自己PRを端的にお願いします。」
A【良い例】
「○○番の○○と申します。私は人が成長していく姿を見るのが好きです。
民間企業に勤めて今年で○年目になります。3年前からプロジェクトリーダーとしてプロジェクト運営と人材育成に日々励んでいます。
プロジェクト運営にしても人材育成にしても大切なのは、一人ひとりと対話し、お互いを知り、信頼関係を築いていくということです。当然のことですが、人それぞれ色んな考えがあり、能力も異なります。
そんな人たちをまとめることは非常に難しいですが、一人ひとりに向き合った分だけ人が進歩していくのを見ると、とても嬉しい気持ちになります。
教員になると、たくさんの子どもたちと関わることになりますが、一人ひとりと積極的に関わり、子どもたちの成長を手助けしたいと思っています。そして、自分自身も子どもたちに負けないように成長したいと思います。」
「教員を志望する理由」や「自己アピールをする質問」は面接試験で必ず問われる内容です。問われ方は面接ごとに異なりますが、「教員をするにあたって、あなたの良さをアピールしてください。」と機会を与えられている質問です。遠慮なく、自分をアピールしましょう。
上の例は長く答える例ですが、短く一言で答えないといけない場合も、答えを準備をしておきましょう。
私の場合は、民間企業で働いていることがアピールポイントなので、それについて答えました。「自分のアピールポイントを教育現場でも活かせる」ということを伝えることが大切です。
Q【自分の良さを伝える質問】
「長所と短所を教えてください。」
「これだけは負けないということは何ですか。」
「あなたの性格で直したいと思っていることについて話してください。」
「自分に足りないと思うことは何ですか。」
A
【長所】長所は情熱をもって、すぐに行動に移すことができるところです。
【短所】短所はせっかちですが、行動力はあります。
長所や短所の質問は、自分の良さを伝える質問です。長所・短所のどちらを聞かれても、良いように伝えることが大切です。
長所と短所は表裏一体で、モノは言いようです。短所も長所につなげるようにしましょう。
人は長所よりも短所の方が言いやすい傾向にあります。しかし、面接試験で遠慮するのはもったいないので、自分の良さを存分にアピールするようにしましょう。
【質問2】受験生に現場で通用する力があるかを問う質問
2つ目は「受験生が現場で教師としてやっていけるかを問う質問」。
この質問は「教育現場での想像力、対応力」を問う質問なので、事例を出してそれに対する対応を聞いたり、ロールプレーイングをしたりする場合が多いです。
Q【事例に対する対応を質問】
「遅刻してきた子どもに、どのような声かけをしますか。」
「服装の乱れがひどい子どもに、どのように注意しますか。」
「体育大会の練習で『サボりたい』と言い出した学級の子どもに、どのように声掛けをするか教えてください。」
「学校に不要物(お菓子やスマホなど)を持ってくる子どもに、どのように注意しますか。」 など
Q【ロールプレーイングをする場合】
・保護者から「教室がエアコンで寒いので、羽織る用にカーディガンを持って行かせたい」と学校に要望の電話があった。それに対する対応を面接官(保護者役)とやりとりをする。
・面接官が子ども役で「授業中に居眠りをしている子どもに対して、声掛けをしてください。」 など
この質問は、現場をイメージして対応することが大切です。
喋る相手が子どもでも保護者でも、まずは相手の意見を聞き、それから意見を述べたり、注意をしたりします。相手が納得し、相手のためになるように話を展開することが大切です。
この質問でNGなのは、すぐに自分の意見を主張することです。まずは「相手が何を訴えたいのか」を聞き、相手を理解したうえで、自分の意見や学校の方針を伝えるようにしましょう。
【質問3】受験生の知識・知恵を問う質問
3つ目は「教育に関する受験生の知識を問い、自分の行動に移す知恵を問う質問」。
この質問は教育に関する言葉や自治体の教育理念に対する自分の意見を述べたり、どのような行動をすべきかを答えたりする内容が多いです。
Q
「人権教育で気をつけていることを述べてください。」
「○○(自治体)で、あなたが気になっている教育の話題を教えてください。」
「あなたの考える『確かな学力』はどのようなものですか。」
「あなたの理想の教師像を教えてください。」
「『生きる力』を身につけるために必要だと思うことを述べてください。」
「いじめのない学級にするためにどのような学級経営を心がけるか、述べてください。」 など
教育に関する内容を幅広く質問されるので、面接試験というよりは、筆記試験や実技試験の対策を通して得た知識を存分に活かし、自分の意見としてまとめる必要があります。
特に受験する自治体の教育理念や最近の教育関連の出来事は、知識として知っておきましょう。
「知りません」ということのないように、十分準備をしておくことが大切です。
教員採用試験・面接試験に自信をもって取り組む7つのポイント
最後に、「面接試験に自信をもって取り組む7つのポイント」を紹介します。
① 面接試験では一般的なコミュニケーションスキルが必要
② 面接試験は対話であることを意識する
③ 面接官に一緒に働きたいと思わせられるかが重要
④ 人の良いところを認め、伝える力があることを表現する
⑤ 自分の好きなことや特技について、人に教える意欲があることを伝える
⑥ 質問に対して、正対した回答をする
⑦ 面接試験の回答を裏付ける行動をしておくことが大切
一つずつ見ていきましょう。
① 面接試験では一般的なコミュニケーションスキルが必要
面接試験では面接官からの問いかけに関して、自分の考えを伝えます。
教員はコミュニケーションスキルが第一。面接官にコミュニケーションスキルを表現することが大切です。
面接試験で緊張をするのはOKですが、緊張のしすぎはよくありません。面接官に、回答内容で自分の考えをハッキリと伝えられているかを確認しましょう。
面接の態度で、「自分が人と話すことを楽しんでいる姿」を面接官に見せることが大切です。
② 面接試験は対話であることを意識する
面接試験では、面接官から質問され、回答します。
自分をアピールしようと、長々と喋ってしまう人がいますが、面接は一問一答ではありません。自分が答えたことに対して、面接官が追加で質問することも多く、それが対話になっていきます。自分だけが喋るのではなく、面接官にも多く喋ってもらうことが大切です。
1回の質問はできるだけ簡潔に、要点を喋る答え方を心がけましょう。
③ 面接官に一緒に働きたいと思わせられるかが重要
面接官は、教育委員会の人や校長・教頭で構成されていることが多いです。面接試験では、面接官に「この人は良い教師になりそうだ」と思わせることは大切です。
しかし、一番は「この人に自分の学校に来て働いてもらいたい」「この人に自分と一緒に働いてもらいたい」と思わせることです。
面接の回答は、「身近な人に自分の良さを伝えられているか」という視点を取り入れましょう。
④ 人の良いところを認め、伝える力があることを表現する
教師の仕事は、「人の良いところを発見し、それを人に伝え人を成長させること」です。
よく、「苦手なことを克服し、良いところを伸ばそう!」と言いますが、教師は「良いところを伸ばす」に注力すると良いです。
「自分が苦手なことを克服した」という経験はとても大切なことです。しかし、人に対しては「良いところを伸ばす」ことの方が重要です。「人の良いところを認めて、さらに成長させる力」が自分にあることを面接官に伝える必要があります。
今まで関わりのあった人について質問がある場合、必ずその人の良いところを喋るようにしましょう。
⑤ 自分の好きなことや特技について、人に教える意欲があることを伝える
教師はまず、教科指導と学級経営をする必要があります。特に、教科指導は全員が一年目から実践します。
小学校の全科は教師によって得手不得手があるでしょうが、中学校・高校はたいていが自分の得意教科を教えるはずです。
模擬授業は短時間なので、楽しくする必要はありません。しかし、その問題についてポイントを押さえ、真剣に授業をすることで、「その教科が好きで教えたい!」という意欲を面接官に伝えることができます。
面接試験で専門教科について聞かれたときも、「自分が得意なことや好きなことを、子どもたちに伝えることが楽しい」ということを表現するようにしましょう。
⑥ 質問に対して、正対した回答をする
面接試験は、質問の内容に対して、正対した回答をすることがすべてです。
教員採用試験の質問は、いろんな内容があります。質問の内容ごとに、どのように答えるべきかがあるので、説明します。
多様な側面がある質問
多様な側面がある質問には、相対的・客観的に答えましょう。
Q「部活動の外部コーチ化について」質問された場合
教師にとっても、子どもたちにとっても、メリット・デメリットがある質問です。それらをすべて理解、説明し、自分の意見を少し入れると良いでしょう。
多様な側面がある質問には、「絶対反対です。」など極端な回答は控えるべきです。
抽象的な質問
抽象的な質問には、一般論で答えて構いません。
Q「教師の言うことを聞かない子どもがいたらどうしますか」と質問された場合
抽象的な質問には、「例えば授業中に言うことを聞かずに、喋っている子どもの場合・・・」と具体例を挙げて答えるよりも、「教師の言うことを聞かない原因は何かをまず確認し、・・・」などと、一般的な対応を答えた方が良いです。
子どもへの基本的な対応の仕方を、自分の言葉で伝えられるかを問われています。
教員の服務上の規則などに関する質問
教員の服務上の規則などに関する質問には、規則に沿った回答をしましょう。
Q「教師の副業」や「体罰」など、規則に関しての質問の場合
規則に関しての質問は、「知識として規則を知っているか」と「正しく回答できるか」を問われています。
教員の資質能力に関する質問
教員の資質能力に関する質問では、自己アピールも入れて回答しましょう。
Q「○○科の教員になるなるためにはどのような能力が必要だと思いますか。」という質問の場合
「〇〇の力が必要です。」と答えるとともに、自分の良さをアピールする質問なので伝える必要があります。
自分の心がまえを答えることができれば、面接官の印象に残ります。
教育の課題などに関する質問
教育の課題などに関する質問には、現在の教員に求められることを答えましょう。
Q受験する自治体の課題や、日本の教育の課題についての質問の場合
「知識として知っているか」と「その課題に対して自分の意見を的確に答える」ことを求められています。
生徒指導に関する質問
生徒指導に関する質問には、少し前置きが必要です。
Q「朝、遅刻してきた子どもの対応について」質問された場合
生徒指導の質問は、自分の学級の子どもか、学年か、他の学年かによって対応が異なります。
毎日遅刻している子どもか、たまに遅刻する子どもかによっても対応は異なります。
回答の前置きとして、「自分と子どもの関係」「子どもの背景」を少し話してから対応を話すと良いです。
⑦ 面接の回答を裏付ける行動をしておくことが大切
面接試験で答える内容は、すべて自分のことです。
「教員になるために心がけていること」を言葉だけで答えるよりも、「実際に実践していること」を答える方が説得力があります。言葉だけでなく、行動が伴っている人に、人は心を動かされます。
面接官に、「教師になりたい」意欲を伝えられるように行動していきましょう。
現役の大学生や、講師経験のない社会人が学習支援ボランティアに参加することは、「現場を知る」「子どもの対応を身につける」目的のための行動なので、非常にオススメです。
以上が、教員採用試験・面接試験の7つのポイントです。
面接官は敵ではありません。教師の仲間として迎え入れてもらえるように、自分をアピールしていきましょう。
面接試験は質問への回答準備で決まる!
面接試験を分析すると、今回紹介した「面接試験で問われる5つの力」「面接試験の3種類の質問」「面接試験の7つのポイント」になります。
面接試験への苦手意識をなくし、自信をもって面接試験に臨めるように対策しましょう。
「面接官は、この質問で受験生の何を確認しているのか」を瞬時に理解し、自分の回答をスムーズに喋れるようになるまで、面接準備を進めましょう。
「教採対策を始める」人は定期購読がオススメ!
○ 教員養成セミナー 定期購読のお申込み
・『教員養成セミナー』は教採を受験する人に絶対必要な学習&情報誌。
・定期購読で、毎月忘れずに購入できる。
・一括払いで10%オフに。
・「Fujisan.co.jp」で初購入の方は、5,000円以上で500円割引クーポンゲット。(一括払いならば5,000円以上に)