本記事では、「学級文庫にオススメの本」を紹介します。
学級経営に大いに役立つ「朝読書」。朝読書の本は、子どもたちが自分で準備することが鉄則ですが、学級文庫の本を読んでも構いません。
学級文庫は朝読書だけでなく、休み時間に読むこともOKです。学級文庫を読んで、本に興味をもつ子どももいます。朝読書の時間だけでは足りないから、「先生、この本持って帰って読んでもいいですか?明日、持ってきます。」と申し出る子どももいます。
教室に学級文庫があることは、子どもにとって良い影響を与えます。豊富なジャンルを取り揃えてあげましょう。
始めからたくさん揃えるのは難しいですが、100冊以上あれば学級文庫としては十分です。
朝読書のルール・ポイントについては【学級経営】朝読書はルールを徹底・5つのポイント【学級文庫を準備】を参照してください。
【学級文庫におすすめ】勉強の本
まずは、学級文庫におすすめのジャンルとして「勉強の本」を紹介します。教科書ではないけれども、教科の勉強を楽しんでできる本です。
中学生になると、「学校の勉強が嫌い」という子どもが本当に多いです。
勉強が嫌いな子どもも、「勉強をしたい」「理解をしたい」と思っています。そんな子どもたちが、少しでも学校の勉強に興味をもつキッカケとなる本です。
今すぐできる! 中学生の勉強法
中学校は小学校とは異なり、毎日の宿題がありません。また、定期テストや平常点で評定がつきます。中学校での勉強方法の変化についていけない子どもがたくさんいます。
中学生にもなると、子どもは親に反抗するようにもなります。「勉強の仕方がよくわからない。けれども、親には聞きたくない。」という子どもが、ふと手に取る本です。
中学1年生からの脱出 (謎解き×5教科攻略)
中学1年生の内容を、謎解き問題をキッカケに学習していく本です。中学2年生版も出版されています。
謎解き問題の作成は、東大生クイズ王・伊沢拓司さんが立ち上げたクイズ・謎解き集団「QuizKnock」が行っています。
謎解きは、学校の勉強を想像させない問題なので、勉強が嫌いな子どももとっつきやすいです。
東大流! 本気の自由研究で新発見 QuizKnock Lab
QuizKnockのメンバーである、東京大学大学院で物理学を研究する須貝駿貴さんによって企画された「科学実験や自由研究」の本。
科学の理論や知識を、クイズや雑学を交えながら説明してくれています。理科が嫌いな子どもや、実験に興味がある子どもがよく読みます。理科の先生が進んで読む本でもあります。
一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書
社会は地理・歴史・公民に分かれていますが、それぞれの範囲が広く、頭がこんがらがってきます。著者は公立高校の教師で、分かりやすくまとめられているので、中学生でも十分読む価値があります。
社会が好きな子どもや、社会が苦手でも読書が好きな子どもはどんどん読み進めることができます。
【学級文庫におすすめ】生活・人生の本
次は、学級文庫におすすめのジャンルとして「生活・人生の本」を紹介します。
中学生になると、子どもたちは学校や部活動、塾や習い事ととても忙しくなります。それにともなって、規則正しい生活を送ることや、健康に気を遣うことに興味をもつ子どもが増えます。
子どもが興味のある内容を本で読めるように準備しておきましょう!
あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法
中学校の子どもたちは、「時間がない!」とよく言います。子どもたちは、「できるだけ健康的に、充実した時間を過ごしたい」と中学生のうちから感じるようです。その希望を叶えるための久保田競先生の本です。
脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方
中学生は、勉強や部活動をがんばりたいと思っている子がほとんどです。
勉強と運動に対する知識を得て、モチベーションを上げることができるオススメの本です。
人生を思い通りに操る 片づけの心理法則
中学生は悩み多き時代を過ごしています。悩みが多いと、部屋も散らかり、脳も散らかります。
メンタリストDaiGoさんによる、モノの多さを人生と結びつけ、片付けをサクサク進めるように促す本です。さまざまな断捨離本が発売されていますが、断捨離の方法を端的に、具体的に書かれているので、とても読みやすいです。
野村ノート
大野球人、野村克也さんの本。人生の指針を与えてくれます。
野球を好きな人だけでなく、仕事をしている大人、勉強や部活動を頑張る子どもたち、みんなに参考になる内容です。
人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法
人生において、大切だと言われている言葉を、可愛らしい犬の写真と一緒に見ることができます。
偉人のエピソードも読むことができ、中学生の人生に大きな影響を与えることは間違いありません。しんどい時に犬の写真を見て、癒やされることもできます。
学級文庫は子どもを勝手に成長させてくれる
学級文庫にオススメの本を何冊か紹介しました。
学級文庫は100冊程度準備できると良いですが、本もある程度の値段がします。新しい本を何冊も購入するのが難しい場合は、工夫しましょう。
・ベテランの先生に使わなくなった学級文庫を譲ってもらう。
・図書室で廃棄予定の本を譲ってもらう。
・自分が読んで売ろうか悩んでいる本を使う。
・フリマアプリで新品に近い中古本を購入する。 など
一冊の本の出会いで、子どもの人生が変わることもあります。
本は置いてあるだけで、子どもたちを成長させてくれます。是非とも、さまざまなジャンルの本を学級文庫として教室に置いて貰えればと思います。